東京都廃棄物埋立処分場見学会  参加レポート

5月11日に実施致しました『東京都廃棄物埋立処分場見学会』に参加頂いた一丁目在住の会員、西牧重次朗さまよりレポートを寄せていただきましたので紹介します。西牧重次朗さまありがとうございました。

[開催日など]

開催日: 2024年5月11日 午前8時半出発~午後4時帰着
見学先: 東京都廃棄物埋立処分場 (東京湾中央防波堤)
    埋め立て処分場見学~豊洲市場(千客万来)にて昼食~夢の島熱帯植物園見学
参加人数: 16名

[内容&所感

東京都廃棄物埋立処分場見学会に参加して

先日、柿の木坂町会が実施した東京都廃棄物埋立処分場(東京湾中央防波堤)見学会に参加いたしました。昨年7月の京浜島リサイクルセンターに続いてのゴミ処理施設の見学です。

埋立処分場に隣接する粗大ゴミ破砕処理施設

毎日家庭で出される生活廃棄物は、私たちにとって身近なものですが、決められたルールに従って分別し、決められた日に決められた場所に出してしまえば、清掃トラックが収集していってくれて、その後のことはほとんど意識しない、というのが一般的な区民の感覚ではないかと思います。かくいう私自身も、昨年の中間処理施設のリサイクルセンター見学会に参加して家庭から出された廃ペットボトルやプラスチックなどが巨大な工場のような建屋の中で、さまざまな機械と大変な人手の労力をかけて分別され、再資源化されていくのを目の当たりにするまで自分が出したゴミのいく先についてほとんど意識したことはありませんでした。しかしそれ以来、「面倒くさいなぁ」と感じることもあった日常のペットボトルやビンなどの分別作業もおざなりにすることは無くなりました。

昭和~平成初期、廃棄物は焼却せずに埋められ、所謂ゴミ戦争時代と言われていた地層の現状

今回見学した埋立処分場は、都内各地に点在するリサイクルセンター等の中間処理施設で再資源化できなかった廃棄物を東京中から集め、東京湾への埋立というかたちで最終的な処分を行なっている施設です。
いま話題の豊洲や有明のさらに先、東京湾の城南島と若洲をつなぐ中央防波堤。その内側と外側が広大な東京都の廃棄物埋立処分場になっています。
この防波堤沿いの水路が東京オリンピック・パラリンピックではカヌー等の競技会場になったのでご記憶のある方もいらっしゃるかもしれません。

防波堤の内側は既に埋め立てが終了してしまい東京都の庁舎やゴミ処理施設等になっており、その外側が現在の埋立処分場と将来の埋立予定地である新海面処分場です。ガイドの方からは今埋立に使っている場所は「東京ドーム103倍」との説明がありましたが、とにかく広いです。それでも、今後、未来永劫、私たちの出すゴミを受け入れてくれるキャパシティがあるかというと、まったくそういうことではないそうです。現在の想定では「あと50年で満杯。それ以降のことは未定なので、出来るだけ分別で再資源化を図り、最後まで残されたものを焼却し減量することによって埋立処分場の延命化を図っている」そうです。

私が子供の頃は夢の島が埋立地だったので、「この防波堤周辺がいっぱいになってしまえば、さらに東京湾の別のところに埋めれば」と安易に考えてしまいましたが、東京湾は船舶等の出入りがとても多い海域のため航路等の関係でこれ以上代替地を確保するのは困難とのことでした。そういう意味でも、少しでも長く現在の処分地を使っていけるように私たちにできること、リデュース、リユース、リサイクルという3Rについて、意識を高めて実践していくことが大切だとあらためて考えさせられました。

今回の見学では、埋立からあまり時間が経っていない所で廃棄物から熱が出ていたりゴミから発生するメタンガスを回収して再利用している処分場の山を実際にバスで登ってみたりしました。 また天気が良かったため東京湾の真ん中から都心の高層ビル群、房総半島、そして富士山まで360度見渡すことができる見晴台を散策したりと普段はなかなか体験できない貴重なコースもありました。学生の社会科見学のコースになっているようですが、是非、町内会の皆さんも機会があれば見学してみたらいかがでしょうか。今回の見学会では最後に夢の島に立ち寄りました。ここもいまは、オリンピックの会場になった各種競技施設や熱帯植物園、そしてヨットマリーナやBBQサイトなどが整備された広大な公園となっており、よく晴れた5月の休日を楽しむ多くの家族連れや若者たちで賑わっていました。数十年後には中央防波堤のあたりもこのようになるのかなと思いつつ、柿の木坂への帰路につきました。
今回の見学会を企画いただいた小杉会長、そして担当の皆様にはあらためて感謝いたします。

西牧重次朗